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横浜市/相鉄グループ 「南万騎が原」駅周辺リノベーションプロジェクト本格始動

2015.09.07 11:52

 横浜市と相鉄ホールディングス(横浜市西区)を持株会社とする相鉄グループは相鉄いずみ野線「南万騎が原」駅周辺地域において、駅前の商業施設の再整備に併せ、子育て世代から高齢者まで幅広い世代が居住できる次世代型の郊外住宅地のモデルとなる「南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト」(以下、同プロジェクト)を推進している。
 同駅周辺地域は昭和30年~50年代に相鉄いずみ野線の開業に合わせて分譲された戸建て住宅を中心とする郊外住宅地であり、居住者の高齢化が進んでいる。同プロジェクトでは駅前再整備を契機とし、駅周辺に商業施設のほか、介護・医療施設、子育て支援施設などを充実させるとともに、若年層向け賃貸集合住宅、高齢者向け集合住宅、分譲集合住宅を整備することで、駅から離れた戸建て住宅に不便を感じるシニア層を駅近の集合住宅に誘引し、転居後に若い世代を誘致することで住宅地の再活性化を図り、将来にわたって街の魅力を持続できる地域となることを目指すもの。
 今回、同プロジェクトの一環である駅前再整備の第1期として今月11日に「駅前広場」と「そうてつローゼン 南まきが原店」がオープンする。また駅前広場には地域の小学生や住民との市民協働のワークショップを通して、同駅周辺地域の魅力をサインプレートとして設置する。なお13日にはプロジェクトの本格始動を記念して、新しくなった駅前広場のお披露目会を開催する。
 同プロジェクトは横浜市と相鉄グループが取り組む「相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市」計画の中の「持続可能な住宅地」モデルプロジェクトの一環として推進しているもので、相鉄グループの成長戦略ロードマップ「Vision100」で策定された「いずみ野沿線駅前街区リノベーション計画」としても位置付けられている。
 また同プロジェクトは平成25年度に私鉄としてはじめて採択された国土交通省による「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」の一環として行ったアンケート調査の結果を地域のニーズとして反映させている。

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