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リエゾン・アーキテクツ 富裕層向け会員制不動産情報サイト開設

2015.04.20 16:20

120社の不動産会社と専門家がパートナーとしてサポート
 クラウドシステムの開発・提供しているIT企業のリエゾン・アーキテクツ(東京都渋谷区)は今年4月から富裕層をターゲットとした会員制不動産投資総合サポートサービス「FAMILY OFFICE(ファミリーオフィス)」の運営を開始した。
 いまや数多くの「不動産投資サイト」が存在し、後発である同サイト。開発者である同社代表取締役の場家崇文氏はサイト開設の理由を次のように説明する。
 「不動産投資サイトの普及によって『サラリーマン投資家』と呼ばれるように、不動産投資家の裾野が広がったことはマーケットの活性化に寄与していますが、投資家と物件のミスマッチが発生し、不動産事業者の大きな負担になっているのです」
 富裕層向けに特化した機能として「物件自動提案機能(パーソナルライズエンジン)」が挙げられる。この機能は各投資家の希望条件に合った物件情報を自動的に表示してくれる機能だ。サイト利用者には会員登録時に投資目的を回答してもらい、何のために不動産投資を行うのか明確化する。その上で年収や投資可能な資金、投資アセットの種類やターゲットエリアを登録。おおよその融資限度額を導き出しことで物件の自動提案を可能にした。
 もうひとつの特徴は不動産投資に関連した専門家(士業関係者など)をエージェントとして登録してもらい、投資前の相談から物件探し、相続やトラブル相談まで対応し、総合的にサポート。またサイトに登録した投資家にはリアルなサービスも提供しており、有料プレミアム会員になれば不動産会社との折衝代行等のサービスも受けられる。
 「年収1000万円以上の富裕層が好む1棟もののビル・マンション、海外不動産に特化。価格帯は5000万円以上の優良物件を紹介する」(場家氏)ことで、他サイトとの棲み分けを図ることが狙いとなる。

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