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富士通マーケティング/富士通システムズ・イースト 中堅中小企業向のクラウドビジネスの拡大を図る

2014.04.14 14:53

 富士通マーケティング(東京都文京区)と、富士通システムズ・イースト(東京都文京区)は、中堅中小企業向けクラウドビジネスの拡大を図るため、SaaS商品をベースとした細業種クラウドサービスの開発、販売、サポートをワンストップで行う体制を構築し、本格展開する。
 両社のこれまでの導入実績とそこで培ったノウハウを生かした新たな細業種ソリューションに、既存のSaaS型ソリューションを統合し、細業種向けERPソリューション「AZCLOUDSaaS」シリーズとして、SaaS商品のラインアップ強化を推進する。その第一弾として、食品業向けに「AZCLOUDSaaS食品」と、タブレット活用によるビル・マンションの点検情報を管理する「AZCLOUDSaaS設備点検」をそれぞれ4月に提供開始した。
 「AZCLOUDSaaS設備点検」は、ビルなどの設備管理業務に対し、タブレットを用いて点検に必要な情報を簡単に作成・取り出すことができ、現場と事務所間など、場所や組織を問わずリアルタイムに情報を共有・活用することで、現場力の向上とマネジメント強化を支援。
 同サービスは、実際の現場をイメージしやすい階層構造による情報管理が可能で、写真や動画を点検位置に紐づけて管理することで円滑に現場の状況を共有できる。また、直観的・視覚的な表現・操作にこだわった紙の点検と変わらない入力操作が可能で、入力した点検情報をもとに、報告書の自動作成機能を実装。電波の届かない場所でも点検作業を強力にサポートする。さらに、クラウドに蓄積された点検データの利活用として、過去の点検記録や障害状況を簡単に検索でき、スピーディーな故障箇所の分析が可能だ。
 今後、両社はクラウドを利活用してビジネスを加速し、新しい営業・SEモデルを共同で推進するとともに、同シリーズを今後3年間で20種に増やし、中堅中小企業の支援を行い、市場シェア拡大を目指すとしている。

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