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【香川】丸亀町グリーン/森ビル 高松市内の再開発施設に土地活用賞 地方都市での重要性などが評価

2013.11.04 16:54

 香川県高松市の商店街「丸亀町グリーン」が、「平成25年度土地活用モデル大賞・審査委員長賞」を受賞した。  同省は都市みらい推進機構が主催、国土交通省が後援し、優れた土地活用の普及を目的として土地活用の成功事例を表彰するもので、土地の有効活用や周辺地区との調和、環境改善などを綜合的に評価して与えられる。
 丸亀町グリーンは400年以上の歴史をもつ高松中央商店街のひとつである「高松丸亀町商店街」の再開発事業で、平成23年4月にオープンを迎えた。20年以上の歳月をかけてすすめられてきたプロジェクトで、55の店舗とホテル、住宅、広場や駐車所などからなる複合施設だ。商店街をはさんで2棟を新たに建設し、その屋根の上に新たなアーケードを設置することで広場と商店街を一体的に整備した。各商業施設は広場を中心としたデッキで連結され、回遊性も確保されている。
 今回の受賞は、「中心市街地全体のポテンシャル向上」や「平日型から休日型への商店街の質的転換」、「地方都市でも事業継続を成り立たせる工夫」、「長期継続する安定的な管理・運営」などが評価されたもの。
 同施設の開発コンサルティングおよび運営を受託している森ビル(東京都港区)では、平成11年からコンサルティングにかかわり、計画推進や再開発組合支援、権利変換計画の作成、設計施工、さらにリーシングから施設運営まで幅広い業務を受託している。同社では、「今後もノウハウを生かし、地方都市活性化に貢献していく」としている。

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