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日本コンピュータ開発 情報の「量」より物件の「質」を重視 魅力的なオフィスを集めたサイト開設

2013.11.04 17:09

 特定用途・テーマに特化した不動産ポータルサイトを手軽に構築できるWEBサービス「不動産プラグインポータル」を提供する日本コンピュータ開発(東京都品川区)では10月18日、シェアオフィス等のオフィススペースを紹介するポータルサイト「MIRAI OFFICE(未来オフィス)」の運営を開始。同社の加藤貴一氏はポータルサイトを開設した経緯を次のように話す。
 「システム開発を中核事業とする当社ですが、若者のUターンを推進し、地方社会の活性化を図るために地方出身者を雇用し人材育成をしています。ITの発達によって『働き方』が大きく変化する中、様々な働き方にマッチする魅力的な働く場所を紹介することが当サイトの役割です」
 ワークスタイルの変化に合わせてレンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースといった新たな形態のオフィスやコンセプトのあるオフィス環境が全国各地で増加しているが、東京都内だけでも無数のオフィススペースが誕生し、すでに飽和状態ともいえる。競合となるポータルサイトは多いが、同サイトの最大の特徴が「(情報の)量より質」を重視している点だ。
 「従前型のポータルサイトでは物件数は充実していますが、運営者や入居者の顔が見えてきませんでした。そこで、当サイトでは物件数を増やすよりも、魅力的なオフィス環境を提供しているかどうかを掲載の基準にしています」(加藤氏)
 座席数や個室・会議室の有無といったスペックだけでなく、運営上のルールやポリシー、入居者の属性まで詳細に紹介。これにより運営者・入居者双方のミスマッチを防ぐことが可能だ。

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