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コンシスト 不動産管理システム導入によって収支情報を素早く把握可能

2013.08.05 15:31

 セミオーダー型業務システム「不動産管理スケルトンパッケージ」を開発・販売しているコンシスト(東京都千代田区)。同社に不動産管理システムを導入することによる「請求書の発行・入金管理の効率化」など事務効率化以外のメリットを聞いてみた。
 まず、ユーザーが抱える問題点で最も多いのが、月末の締めから毎月の収支情報の把握までに時間がかかっており問題に対して素早いアクションを起こすことができていない点であるとのことだ。この問題点については、「『収支管理機能』の導入により、毎月の請求と支払業務の締め後に自動的に収支データを作成し、月初第1週には収支情報を把握できるようになります。これにより、前月や前年実績からの差分に対して、原因を追究し、迅速にアクションが起こさせるようになったとの声を頂いています」(ソリューション事業本部 第3グループ長 プロジェクトマネージャー 矢田 昌宏氏)と話す。
 次に多いのが、契約交渉の履歴が社内で共有されておらず、どのようにして現在の契約金額になっているのか分からない。このため、契約更新時に値上げの交渉が出来ないという問題だ。
 「契約交渉の履歴については、『契約管理機能』にある交渉履歴画面を見ていただくことで、同一顧客の契約に対して、過去からの交渉履歴を一元管理できるようになります。この機能により、たとえ契約の更新時に担当者が代わっていたとしても、前回契約時の値下げ要求の経緯等を正確に把握できるため、賃料交渉時にテナントに対して納得のいく説明が出来ます」(矢田氏)
 また、管理業務の中でも特に重要なクレーム処理。社内での情報が共有されていないために、軽微なクレームが大きな問題に発展してしまったというケースを経験している管理者も少なくないのではないか。
 「『クレーム管理機能』により、全ての拠点(営業所、本社等)で発生した問い合わせやクレーム情報を社内で共有することが可能です。また、重要度の高いクレームについては、関係者に対してデータが登録されると同時にメールを送信する機能もありますので、顧客の不満に対して迅速に対応することができます」(矢田氏)
 IT環境が他業界に比べて遅れていると言われている不動産業界。より効率的な管理を実現し、テナント満足度を向上させるためにも、不動産管理システムは必要不可欠であると言えるだろう。

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