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野村不動産 再整備が進む吉祥寺エリアにて大型商業施設の開発に着手

2013.05.20 17:33

 野村不動産(東京都新宿区)はJR・京王井の頭線「吉祥寺」駅から徒歩3分の立地に計画中の商業施設「(仮称)吉祥寺本町二丁目新築計画」を4月に着工したことを発表した。
 地下2階地上7階建ての同施設は敷地面積が937・93㎡、延床面積は6553・82㎡。ストリート型の路面店舗と大型の複合商業施設が混在している吉祥寺通りと中道通りの交差点に立地し、セレクトショップやカフェなどの路面店が多く集積する賑わいの中心に位置している。出店を予定するファーストリテイリング傘下のユニクロ(山口県山口市)の店舗は、地上1~7階で総売り場面積約2800㎡を設けて大型店を構えるとのこと。また、多くの商業施設が集積する吉祥寺においてファサードデザインを採用し、店内の人の動きが見えるほど視認性が高く、完成後は吉祥寺の中心地にひときわ目立つ建物となるようだ。 
 吉祥寺は武蔵野市が策定した吉祥寺グランドデザインに基づき、まちの再整備・再開発が進められ、平成26年には京王井の頭線の駅舎改良と合わせて「京王駅ビル」が竣工するとともに、同施設も同年秋の開業を予定している。なお、野村不動産は、都市型商業施設事業と再開発事業の2つの事業を柱に商業施設事業を展開。都市型商業施設事業では昨年10月に「GEMS(ジェムズ)渋谷」、再開発事業では今年3月に大型商業施設「bono(ボーノ)相模大野ショッピングセンター」をオープンさせるなど、積極的に取り組んでいる。さらには、商業施設事業の強化を図るため、4月に商業施設事業部を新設。今後もグループ各社との連携を強化し、地元のオフィスワーカーや周辺住民のニーズに応える飲食テナントを中心とした「GEMS」シリーズなどの都市型商業施設のほか、地域密着型の大型商業施設や「MIRRAZA(ミラザ)新宿」などの駅前再開発事業を積極的に進めていくという。

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