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ジョーンズ ラング ラサール 総合不動産サービス大手が独自調査 東京Aグレードオフィス賃料が4四半期連続で上昇

2013.05.20 17:46

プロパティクロック(不動産時計)2013年第1四半期 賃料の上昇幅も加速傾向に
 世界70カ国、1000都市超に事業展開する総合不動産サービス大手のジョーンズ ラング ラサール(日本本社・東京都港区)は、世界のオフィス賃料動向を示す独自の分析ツール「プロパティクロック(不動産時計)2013年第1四半期」を発表。東京のAグレードオフィス賃料は、現在「上昇加速」フェーズにあり、賃料上昇の加速度が徐々に増している状態だと発表した。
 同社の独自分析ツール「プロパティクロック(不動産時計)」とは、世界の主要都市の賃料動向を時計に見立てて「見える化」したもので、四半期ごとに発表している。賃料が概ね(1)賃料下落の加速、(2)賃料下落の減速(↓底入れ)、(3)賃料上昇の加速、(4)賃料上昇の減速(↓頭打ち)というサイクルで変動することを前提とし、現在の賃料がそのサイクルのどこに位置するかを示すことで、世界主要都市の賃料サイクルを示している。上記図を見れば、東京が(3)賃料上昇の加速に入っていることが見て取れる。
 オフィス賃料について、同社リサーチ事業部長の赤城威志氏は、こう話す。
   「東京市場におけるAグレードオフィスの賃料は昨年第2四半期に4年ぶりに上昇に転じました。その後、政権交代により『アベノミクス』が掲げられ、異次元ともいわれる日銀の更なる金融緩和策等もあり、上昇は今回で4四半期連続となりました。Aグレードオフィスの賃料上昇のスピードがますます増していることが、最新のプロパティクロック(不動産時計)にも表れています」
 景気浮揚の兆しがここにも。

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