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CLUB SCREW 女性のための不動産業者会1年ぶりに開催 参加者新旧さまざま

2013.04.01 17:49

 3月27日、大京大会議室(東京都渋谷区)では、不動産業界で働く女性のための勉強会と交流会を兼ねたイベント「CLUB SCREW(スクリュー)」が行われた。
 同社の開発事業部で用地仕入れを担当する山口円氏が主宰するこのイベントは、実に1年ぶりで、今回で13回目を数える。定期的な参加者のみならず初参加の女性も少なくなく、「スクリューという女性だけの不動産業界の交流会があると聞いていて、参加したかった」という意見も聞かれるなど、満を持しての開催となった。
 今回は2本立てのセミナーで構成される勉強会と企業PR、その後軽食を囲んでの名刺や意見を交換する交流会というプログラム。
 勉強会の第1部はマルイホームサービス(東京都中野区)の監査役を務める多々納正紀氏が「商業施設の収支構造~ショッピングモールの急速拡大と商業全体の構造変化」と題し、講演。「百貨店とショッピングセンターに出店した際の手数料は、それぞれ何%くらいだと思いますか」などという質問が参加者に向けて投げかけられる場面も。
 第2部は東京カンテイ(東京都品川区)の市場調査部主任研究員を務める井出武氏が「アベノミクスか、消費増税か?不動産を動かしている本当の理由」と題し、講演。東京都内の新築マンションについて、都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷の各区)、南西6区(品川・大田・目黒・世田谷・中野・杉並の各区)、北東11区(台東・墨田・江東・豊島・北・荒川・板橋・練馬・足立・葛飾・江戸川)というエリア別に、さまざまなデータを分析し、解説を行った。
 初めての参加者からは「社内のみならず、取引先の担当の方もほとんどが男性という業務環境のなかにあって、多くの女性のなかでお話しをする機会というものは本当に新鮮でした」と話していた。一方定期的な参加者からは「勉強会の第1部では、商業全体の構造の現状を知ることで、店舗がショッピングセンターに流れていく理由がわかりました。また第2部では、不動産に関する細かなデータを追っていくことで、実は昨年から不動産の上昇の兆しがあったのだということを知りました。今回も参加してよかったと思います」との意見が聞かれた。

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