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ニイヌマ LEDメーカー社長は陸上コーチ スポーツを通して見る震災後の今

2012.07.16 10:30

 LED照明「クレア」シリーズの開発メーカー・ニイヌマ(宮城県石巻市)の代表取締役を務める新沼利英氏は、7月13日東京で行われた展示会に赴き、自ら多くの来場者に対して製品のPRや説明を行っていた。平成21年開発製造を開始した同製品シリーズの販売促進のため、新沼氏は多忙な日々を過ごしている。
 そんななかでも新沼氏は、地元石巻市の陸上競技のスポーツ少年団「山下TEAM SPRINT」のコーチを務め、毎週日曜日には欠かさず小学生への陸上指導を行っている。新沼氏自身、学生時代は走り幅跳びの選手だった経験を生かし、地元のジュニアスポーツ振興に貢献しており、同社のホームページにも同氏のプロフィールに「趣味・陸上競技指導」と記載するほどの熱の入りよう。
 今年7月初旬に行われた小学生陸上の宮城県大会において「山下TEAM SPRINT」の女子4×100mリレーチームが優勝し、8月下旬に神奈川県で開催される全国大会への切符を手にした。新沼氏は教え子たちの活躍を手放しで喜んでいる。
 しかしながら東日本大震災から1年あまり経過した今も、石巻市には、震災後東北3県(岩手・宮城・福島)で発生した瓦礫の約3割の量が放置されたままで、市内や周囲のスポーツを取り巻く環境は「復興」が進まないままだ。
 「チームの練習は市内の石巻専修大学のグラウンドを使わせてもらっていますが、公式のレースを行える競技場がいまだにない状態のままです。先日行われた県大会も、使用できる陸上競技場が限られているという事情で、リレーと個人種目を別日程・別会場で行わなくてはいけませんでした。少しでも多くの人にこのような状況を知ってもらえたらと願っています」(新沼氏)
 目下、環境改善のために宮城県内でさまざまな働きかけに骨を折っているが、より先を見据えた場合、本業の収益を地元のジュニアスポーツ振興に還元するというプランを新沼氏は描いている。その実現に近づくためにも、一日も早い復興を願わずにはいられない。


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