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三菱総合研究所/ほか 二子玉川地区における都市環境の創出を検討  8月のコンソーシアム設立に合意 クリエイティブ産業の集積を目指す

2010.07.12 13:32

 三菱総合研究所(東京都千代田区)、コクヨファニチャー(大阪市東成区)、東京急行電鉄(東京都渋谷区)、東京電力(東京都千代田区)、日本アイ・ビー・エム(東京都中央区)、日本電信電話(東京都千代田区)は8日、日本におけるクリエイティブ産業集積に向けた、東京都世田谷区の二子玉川地区での都市環境の創出を検討する「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」を設立することで合意した。
 発起人会では三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏を発起人代表に選出。今後、二子玉川地区周辺地域および関連する企業・団体・自治体等、クリエイターやベンチャー企業など、コンソーシアムの趣旨への賛同・参加を広く呼びかけながら、業種や規模の枠を超えた研究会として、8月4日にコンソーシアムが設立される予定である。
 検討モデルとして取り上げる二子玉川地区は、東京都内にありながら緑地や河川などの豊かな自然を残し、渋谷や都心へのアクセスにも高い利便性を有している環境であるとともに、創造的文化基盤も有している。また、現在は二子玉川東地区第一種市街地再開発事業も進捗し、今後も発展可能性のある地区である。この二子玉川地区を核としながら、近隣の情報発信都市である渋谷や都心のオフィス街、住環境が整った周辺地域と協調していくことにより、二子玉川地区が新しいワークスタイルが可能な次世代のビジネス都市へ変貌していくことが期待される。コンソーシアムでは、同地区をモデルにクリエイティブ産業が集積し、創造性を刺激・発揮する環境を備えた新たなビジネス地域の創出を目指す。
 なお、コンソーシアムの主な活動内容は「クリエイティブシティ」のグランドデザインの検討・発信、必要なインフラの研究・実験・実証などとしており、8月の設立を経て、12月中旬のセミナー・シンポジウムの開催、平成23年から26年にかけて「クリエイティブシティ」の具体化が検討される。

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