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大成建設 広島エリア最大級のオフィスビルを建設 1026㎡の広大な専有部確保

2008.09.01 11:36

 大成建設(東京都新宿区)は広島市中区八丁堀で、エリア最大級のオフィスビル「広島八丁堀Tビル(仮称)」の開発を展開している。国土交通省太田川河川事務所跡地にあたるこの土地は、平成19年3月に一般競争入札で大成建設が落札したもの。土地面積は3740㎡で、この地に地上21階建ての地上高90・8m、延床面積2万8422・92㎡のオフィスビルを建設。竣工は平成21年11月の予定である。
 市内中心部にまとまった広さの土地が出回ることが少ない広島エリアにおいて、同ビルは新築のビルとしては突出した大規模物件として注目を集めている。
 なお、完成後はミレア・リアルエステイトリスク・マネジメントがアセットマネジメント業務を手掛けるSPCへの売却が決まっている。
 設計面に目を向けると、このビルは総合設計制度を採用しており、1階部分は緑溢れる公開空地となっている。加えて、この1階プロムナードには「水の都」とも称される広島を表現するため、水を利用したドライミストによる空調が行われている。
 また、出入庫時のロスを防ぐため、ビルの駐車場は立体式を採用せず、3階〜5階を自走式の駐車場専用のフロアとして141台分の駐車スペースを確保している。
 オフィスフロアは天井高2800㎜、基準階面積は1026㎡。同社の開発した制振構造「TASMO(知的制振システム)」を採用することで、テナント専有部は十分な耐震性を確保しつつ完全な無柱空間を実現しており、複数フロアを使用するテナントは専有部内に階段の設置も可能であるなど、自由度の高い、使い勝手の良いオフィスビルとなっている。

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