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不動産証券化協会 私募ファンド市場が急成長遂げるJ-REIT市場を大きく上回る

2008.05.05 11:05

 社団法人不動産証券化協会は、同協会の正会員及び賛助会員から、法律事務所、会計事務所、税理士法人、鑑定事務所等を除いた245の会員を対象に、「第3回会員対象私募ファンド実態調査」を実施した。
 この調査結果によると、平成19年12月末の時点における、同協会の会員が運用する不動産私募ファンドの運用資産総額は11兆8000億円となった。
 これは前年同時期の8兆2000億円を大きく上回る結果となる。
 ファンド総数は平成18年の596に対し平成19年末で704。保有物件総数は平成18年の3427物件に対し、平成19年末時点では3592と、いずれにおいても前年実績を上回る結果が表れている。
 これに対し、J―REITの運用資産総額は平成19年12月末時点で6兆6000万円であり、日本国内における不動産私募ファンド市場は、J―REIT市場を大きく上回る規模に成長していることが浮き彫りになったな。お、J―REITと不動産私募ファンドを合わせた運用資産総額は、平成18年12月末時点で18兆4000億円だったのに対し、翌平成19年12月末時点では18兆4000億円となり、1年間で約1・4倍の規模に成長していることから、不動産証券化市場がこの1年間で順調な成長を遂げたことが明らかになった。

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