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東邦レオ 「外付けブラインド」で冷暖房費削減 個性あふれるファサードの演出にも

2007.09.24 10:28

 東邦レオ(東京都豊島区)は、10月1日より、季節に応じて効果的に日差しを制御する外付けブラインド工法「エーデルヴァレーマ」の販売・施工を開始する。
欧州では一般的な「外付けブラインド」だが、日本ではブラインドは室内側に設置することが多い。これは建物のデザインに合致する資材が少ないことも原因である。
 室内側にブラインドを設置した場合、夏季は窓ガラスとカーテンの間の空気が温室効果で暖められ、室温を高めてしまう。次世代型省エネ基準では、外付けブラインドには室内側設置に比べ2〜3倍以上の遮蔽効果があると記載されている。
 同社は省エネへの急速な関心の高まりを受け、ドイツに本社を置く「WAREMA社」(輸入元:エーデルジャパン)の外付けブラインド工法を販売・施工することとした。
 同製品は角度の調整が可能なため、夏は日差しを遮り、冬は日差しをより取り入れることで、大幅な冷暖房のコスト削減を実現する。低減率は、建物種や壁・断熱厚みによって異なるが、メーカー推定では消費電力換算で約50%だという。ブラインドの昇降や羽部の角度調整などの操作は、室内に取り付けたスイッチで行う。モーターはメンテナンスが不要だ。
 ブラインドの羽部分はアルミ合金製で、室内ブラインドに比べ幅が広く厚さは2倍以上あり、容易に破損しない強度を持つ。またブラインド左右のレールを通すスリット部分にはプラスチックシールを装着し、強風時の揺れや昇降時のノイズを抑制する。
 外付けブラインドは建物壁面のデザインに大きく影響を与えるため、カラーバリエーションは13種類と豊富だ。羽と収納ボックスは別個に色を選択することができる。
 価格は電動タイプが26万1200円、手動タイプが17万1400円より(サイズは幅1700㎜×高さ2000㎜、施工合計面積30以上の場合)。
 同社では3年後に1億円の売上げを目標としている。

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