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三菱地所 「新丸の内ビルディング」来年4月開業 JFEホールディングス他の入居決定

2006.12.04 17:40

 三菱地所(東京都千代田区)が開発を進めている「新丸の内ビルディング」のグランドオープンが来年4月27日(金)に決定した。同時にロゴマークも発表している。
 東京駅丸の内口向かいの約1万㎡の敷地に地下4階地上38階塔屋1階、約198m、延床面積19万5000㎡の事務所・店舗複合ビルを建設。コンセプトデザイナーに英国人建築家のマイケル・ホプキンス卿を起用し、歴史性と周辺環境の調和に配慮しながらも新しい感覚を取り入れている。
 地下1階から地上7階に位置する商業ゾーンは行幸通りを挟んで建つ「丸ビル」とほぼ同規模の約1万6000㎡で、スーパーマーケットやアパレル、レストランなど153店舗が入居する予定だ。
 10階から37階のオフィスゾーンは有効面積900坪超(約3000㎡)の大規模空間を確保し、ゲートを設けるなど、セキュリティーのゾーニングを行った。JFEホールディングスや日興シティグループ証券の入居が決定しており、成約賃料は共込み坪5万円台後半~6万円超と見られる。また、9階には貸会議室やコミュニケーションスペース、ジム、シャワールーム、リラクゼーションスペースなどを設置。10階にはベンチャー企業支援拠点として、都心型ビジネスクラブとベンチャー支援オフィスを融合する「日本創生ビレッジ(EGG・JAPAN)を開設する予定だ。
 なお、同ビルでは1階駐輪場周辺の壁面緑化や低層部屋上および34階屋上の緑化をはじめ、太陽電池パネルやドライミストの設置により、ヒートアイランド・省エネ対策を積極的に推進していく。
 開発地域周辺では、先行する丸ビル、丸の内オアゾとあわせて、丸の内を拠点とした連続性を持った回遊性を形成。マネジメントなどで快適かつ高規格なオフィス環境を備えた国際ビジネスセンターの拠点にしていく。

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