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清水建設 新潟総合テレビ新社屋に採用 全ての基礎抗に適用可

2003.11.03 17:27

 清水建設(港区)はクボタ(大阪市)と共同開発した「スーパーピン工法」が、ほぼ全ての基礎杭に実用可能となった。同工法はスーパーピンと呼ぶデバイスを杭頭に設置し、杭と基礎フーチングとの接合をピンに近い機構とする工法であり、基礎の耐震性能を向上させることができる。既製杭に適用することで従来より低コストで耐震性能の高い杭となり、既製杭への適用第一号として「新潟総合テレビ新社屋建設工事」の鋼管杭に採用した。新潟総合テレビ新社屋の建設地は信濃川沿いの地下水位の比較的高い砂地盤であり、大地震時には液状化が予想される。この液状化をはじめとした各種耐震対策を行った結果、同工法の適用が最適と判断された。今後も同社は中低層建物のさまざまな基礎杭に対して耐震性能が高く低コストな同工法を提案していく。

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