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BELCA 「マンションドック」制度スタート 優良な診断事業者を登録

2003.04.21 14:06

 建物の長期保全はマンション・ビルを問わず重要な課題だが、それには優秀な建物診断士の存在が不可欠だ。そうした中、マンション診断に関する新たな制度「マンションドック」がスタートした。
 (社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA・千代田区)ではマンションの診断事業を行う事業者の登録制度「マンションドック」を4月1日よりスタートさせた。
 この「マンションドック」はマンションの定期的な診断の普及推進を図り、既存マンションのロングライフ化を資することを目的にBELCAが準備を進めていたもの。
 「マンションドック」は①1年以上BELCAの正会員であること②診断業務を行う部署が明確になっていること③建築仕上診断技術者、建築設備診断技術者、建築・設備総合管理技術者が各1名以上所属していること④過去3年間に既存マンションの診断実績の合計が10件以上あること⑤「BELCA外壁診断管理保険(注)」または、これに準ずる保険に加入していること、の条件を満たす事業者をBELCAが登録(有効期間3年)し、その情報を名簿やホームページを通じて提供することにより、マンション管理組合が優良診断事業者にアプローチし易くなる仕組みとなっている。
 これらマンションドックの行う定期診断についてはBELCAが標準のメニューを用意している他、マンションドックは管理組合との契約や報告についてもBELCAが定めた標準を利用することになっている為、どのマンションドックに診断を依頼しても一定の品質を確保出来る様な仕組みとなっている。
 登録については、3月20日で第一次登録を締め切っており、現在、竹中工務店大阪本店・同東京本店・大成建設東京支店リニューアルCS統括部・東急コミュニティー・同関西支店・日立ビルシステムビル事業部・互光建物管理住宅関連事業部など19社30事業者が登録された。
 尚、BELCAでは1日よりマンションドックへの問い合わせや相談の為、事務局に相談窓口を開設した。
※診断結果にかかわらず、診断後2年以内に外壁が落下し人や物に損害が生じた場合に、それを填補する損害保険。

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