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東日本ハウス 耐震性・断熱性に優れた新木造ボックスを開発

2003.01.06 14:52

 住宅メーカーの東日本ハウス(盛岡市)は、耐震性と断熱性・気密性を高めた「新木造ボックスシステム」を開発。全国で販売する同社の住宅の標準仕様とすると発表した。
 この「新木造ボックス」とは、高強度の柱や梁などの木軸構造に、床・壁・小金面の6面を剛性の高い構造用合板合板パネルで建物を一体化したもの。昨年11月25日には、業界で初となる引き倒しまでの公開実験が行われ、最大耐力は、阪神・淡路大震災時に地表で記録された818galを大きく上回る1060galであることが判明された。
 また、地震や台風などで加わる水平力に抵抗する壁の強さを表す数値である「壁倍率」は、建築基準法で定められている一般的な合板耐力壁の約2・24倍となる5・6倍相当となる。一般住宅では、上層階床面と下層階床面の水平方向のずれが、20分の1から30分の1になると倒壊するといわれているが、同ボックスを用いたケースでは、3の1のずれであっても耐力を保持する実験データも得られたという。

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