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斉久工業 ビル衛生・空調設備に関するバリューアップセミナー開催 更新計画におけるコスト改善

2002.12.09 10:40

 新規の大型物件が続々と竣工している現在、リニューアルを計画しているオーナーも多いことと思うが、リニューアルを成功させるには正しい知識を身につけることが欠かせない。建築設備工事などを手掛ける斎久工業が設備更新に関するセミナーを開催した。
 ビル設備施工に長年携わっている斎久工業では、ダイキン工業の協賛を得て、設備更新で蘇るビル〜テナント定着に向けて〜と題し「ビル衛生・空調バリューアップセミナー」を去る4日に開催した。
 初開催となった今回は約30名のビルオーナー、ビル管理者が参加し、2003年を目前に控え、さらに厳しさを増すであろう今後の貸ビル市場でテナントを定着させるための衛生・空調設備のリニューアル手法を学んだ。
 同セミナーにはケネディ・ウィルソン・ジャパンにてメンテナンス、リニューアル業務を担当するシニアマネージャー大塚健介氏が招かれ「中小ビルにおけるテナント誘致戦略〜2003年問題〜」と題した講演を行った。
 この講演では、テナントリーシングの決定要因として賃料は重要な要素ではあるが空調・衛生設備等の基本性能がしっかりしていることが最低条件であり、さらにデザイン性に優れているなどのテナントにとって値ごろ感を出さなければ同規模のビルと競争していくことは難しいとし、設備投資を最小限に抑えつつ競争力のあるビルに生まれ変わるための様々な手法について事例などを交えて紹介し、参加者は熱心にメモを取っていた。休憩を挟み、テーマ2として斎久工業リニューアル部課長代理渡辺秀幸氏の「衛生設備の改修動向と今後の方向性について」とダイキン空調東京設備営業部次長岩田良治氏による「ビルの付加価値向上と、テナント空調ニーズへの対応」と題したセミナーが行われ参加者は今後控えているそれぞれの設備リニューアルについての手法を学んだ。
 参加者は「企業の主催したセミナーとしては、自社のPRに終始することなく、ポイントを押さえたリニューアル手法を知ることができ、参加した甲斐があった。」と語り、有意義な時間を過ごしたようだ。

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