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オプテックス 「GT-21・GT-22」 不審者に自動で催涙ガスを噴射

2002.11.18 16:32

 警視庁公表データによれば、平成13年度の刑法犯罪は273万5612件。これは10年前に比べ100万件も増加している。また、犯行は外国人による組織犯罪が増加。なかでも金庫破りについては、犯行時間の短縮化が進み、検挙も難しい。何らかの自衛策が必要といえる。

 防犯・自動ドアセンサー大手のオプテックス(滋賀県大津市)は、不審者の侵入レベルに応じて犯罪行為を抑止するセンサ内蔵型催涙ガス噴射装置「GT-22、GT-21」を開発、10月10日より販売を開始した。価格(税別)は、高性能タイプのGT-21が14万円、汎用タイプのGT-22が12万円。同社では、2機種併せて年間5000台の販売を見込んでいる。
 同商品は、侵入者が重要物に接近すると、自動で催涙ガスを噴射して犯罪行為をくい止めるという機能を持つ。単体で自己警備を行うことが可能なのはもちろんのこと、威嚇用ライトやベルなどのオプション機器の接続が可能となっている。
 更に、GT-21については警備会社の機械警備システムと運動させる機能も搭載している。
 具体的な撃退パターンは大きく分けて2つ。
 まずひとつ目は、熱線による検知方式である。本体より遠くに検知エリアを構成する上段エリアと、手前に検知エリアをつくる下段エリアで構成されており、不審者が上段エリアに入った段階で警告する。この時点で不審者が退去をすればガスは噴射しない。しかし、更に下段エリアに侵入すれば、撃退音で威嚇をした上に、5秒後に催涙ガスを噴射する。下段エリアの検知距離は2~5mの範囲内で調整が可能。
 2つ目はマグネットスイッチによる検知方式。これを金庫に設備することで、催涙ガスの噴射タイミングの限定が可能である。
 例えば、不審者が金庫をこじ開けようとした時や、金庫が壁からはなされた場合、スイッチが作動し、催涙ガスを噴射することが出来る。

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