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パーク24 タイムズステーション川崎オープン 様々な集客施設を備えた複合型ビル

2000.04.03 15:08

 コインパーキング運営・管理大手のパーク24(品川区)は先月24日、川崎市のJR川崎駅の近くに同社初のビル形式の駐車場「タイムズステーション川崎」をオープンさせた。
 このタイムズステーション川崎は「それ自体が目的地になる駐車場」となることを基本コンセプトとして、駐車スペースに加え「ドトールコーヒー」や「チケットぴあ」の店舗の他、セゾンのキャッシュディスペンサー、音楽CDや飲料の自動販売機など種々の集客施設を備えた「複合型ビル」となっているのが大きな特徴。
 また女性利用者への配慮としてトイレ内にパウダールームやベビーバスケットを備えており、従来の駐車場の「無機的」「殺風景」のイメージを大きく払拭させた。
 もちろん中心機能である駐車場そのものにも利用し易い様な工夫が各所にこらされている。
 まず、建物外装材は通気性に優れたパンチングメタルを用いて排気ガスの匂いが建物内にこもることを防いでいる。また環境面から導入が進んでいる電気自動車への対応として充電機を設置。発券機・精算機を左右に設け左ハンドル車にも対応している。
 駐車スペースは1台分あたり幅2.5メートル、奥行5.0メートル以上を確保し入出庫時の負担を軽減している他、全車室にセンサーを設置し満車・空車表示を各フロア毎に行える様にしているのも大きな特徴だ。
 駐車台数は290台、24時間営業で、利用料金は午前8時から午前2時までは30分250円。午前2時から8時までは30分100円となっている。
 同社では平日はビジネス客及び主婦層の利用を、休日は近隣店舗への買物・飲食を中心としたファミリー層の利用を想定し1ヶ月あたり売上2600万円、平均稼働率30%を目指す。
 また今後は、今回のケースをモデルに様々な付加機能を備えた駐車場を順次企画・展開してゆく予定で、SPCを利用した駐車場の証券化など新たな運営方法についても積極的に展開を図ってゆく計画だという。

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