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ペイントハウス 体制構築後、外壁リフォームに本格参入 本社に集中した受注管理で市場拡大を狙う
1996.12.01 10:54
ペイントハウス(神奈川県相模原市)では、ビル改修事業に本格的進出を図るべく、同社独自のシステムを開発中である。
「現在のビル外壁塗装リフォーム市場は価格競争であるため、静観している」と星野初太郎社長は語る。現在25名の1級及び2級建築士がいるが、これを増員し、2~3年後には60箇所の各支店に2名ずつの配置を考えている。内部の人員整備が出来た後、各支店と本社との組織を強力化して、受注の本社集中管理をする意向だ。
「本社で受注できれば、それに関連する物件の全国規模の受注が見込まれ、市場が広がる」(星野社長)
また、塗装の共同開発も進んでいる。従来の耐年塗装剤は、セラミック20~30%含有で、5年から10年が耐久限度。半永久的なタイルの塗装には不向きだった。
しかし、同社の開発している塗装剤は、セラミック含有率98~99%で、30年から50年間耐年する。また、コストは従来の約30~60%に軽減。
2~3年後にはこれらの体制を充実させ、ビル改修事業に本格的に参入する方針だ。