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テレコムセンタービル 有名ビル自慢の設備 各種情報設備を共同利用 インフラのコスト削減に

1996.09.15 10:38

 東京テレポートセンター(東京都江東区・吉岡輝夫社長)では、テナント企業のみならず、一般にも提供されている、通信設備等、各種送信サービスが好評だ。
 東京都を中心とした、第3セクター方式で運営されている同ビルでは、最先端のインテリジェント機能を備えた、臨海副都心でも、ランドマーク的なオフィスビル。
 特に、テレコムセンタービルでは、国際情報交流の拠点となるべく、高度な設備が導入されている。
 中でも、通信基盤事業として、同社がテナント向けに提供する、アンテナ、送受信機などを活用した、各種情報設備の共同利用サービスは、このビルの大きな特徴の一つとなっている。
 このサービスを利用すれば、同一ビル内に衛星通信地球局があるテレコムセンタービルでは、高額になりがちな、インフラ整備や、通信設備を調達する際のリースが不要。その為、独自に情報通信機能を敷設する必要が無く、各企業ではコスト削減が図れる。
 テレコムセンタービルでは、広大な屋上アンテナサイトを有しており、その規模は8メートル級のパラボラアンテナを、10基設置する事が出来る程。さらに、ツインタワー・オーバーブリッジ方式で設計されている同ビルでは、ブリッジ側のマイクロアンテナデッキには、3メートル級のマイクロ波アンテナ14基を設置する事も出来る。つまり、入居テナント自ら、アンテナを設置し、衛星通信の送受信など、通信整備インフレを配備する事も出来る訳だ。
 この他テレコムセンタービルでは、大容量の基幹LANが敷設されている。この基幹LANでは、各テナント用ワークステーションと、OAサーバーとで結ばれており、各システムを統合する事で、より高度なインテリジェントシステムの構築が図れる。
 また、ビル内にCATV局を開設している、テレコムセンタービルでは、卓上型フラットTVモニターを使用し、情報端末として、CATVシステムを利用出来る。同ビルのCATV局では、地上波は勿論、衛星放送や、CS放送の配信を始め、オフィス向けの経営情報、人材育成情報など、各企業のメディアとしての利用も可能だ。
 このような、最先端の技術が各所に装備されている同ビルでは、単にテナント企業にビジネスサポート機能を提供するだけでなく、マルチメディア情報を受発信する通信拠点として、今後さらに注目を集めそうだ。




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