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トピックス 熊谷組CSリニューアル部 3万件の建物データを蓄積
1996.09.15 10:22
熊谷組(東京都新宿区)では、平成6年にリニューアル部を設置していたが、本年度組織変更し、CS(顧客満足)リニューアル部に改称し「生まれかわる」という意味の「reborn」をコンセプトとし、本格的に動き出している。
ビルの経過年数による設備などの劣化及び時代に必要とされる設備などの充填のためのリニューアルも含め、諸外国を意識した街全体のリニューアルも提案している。全てに於いて改修するのではなく、残すべき歴史的価値のある建物は、外観を全て損なうことなく一部を残存しリニューアルする方法である。このリニューアルは、日本火災海上保険 横浜ビルにて実施されている。
同部では現在、事業の統括的役割であり、バックアップ体制をしていて営業ツールを開発する等支店全体を支援している。従来、専門的で素人には理解が困難であったパンフレットを改訂したものを現在製作中である。
また、3万件を抱える建物ストックを再編成し、積極的営業展開へ向けてデータベースシステムを作成中でもある。
既築物件への営業は、ゼネコン各社も例に漏れず施工当時の工事責任者が従来担当してきたが、担当者によっては施主との関係が途切れるケースがあり、リニューアル事業拡大の為には組織化する必要があった。そこで、このデータベースが有効になると考えている。