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投資少ない「はんこ屋」チェーン 自動彫刻システムで素人でも手軽に運営

1996.07.15 14:00

 グレエイト(東京都台東区)では、データ通信による自動スピード印鑑彫刻システムを取り入れたFCチェーン「はんこ屋さん21」の加盟店を募集している。ローコストの投資で素人でも経営できるので、空室を利用したビルオーナーの副業としても注目される。
 最近の印章店ではコンピューター制御の機械彫りが主流となってきているが、同社の「はんこ屋さん」はこれにデータ通信技術を加えて、遠隔地にある各店の端末機を操作しようというもの。その手順は①各加盟店が、客の名前や希望の字体等をデータセンターにFAXする、②データセンターから店の端末機にデータが送信される、③端末機が自動的に印鑑を彫り始める、という具合。印鑑だけでなく、ゴム印、名刺についても同様に作成でき、いずれも注文から仕上げまでわずか60分というスピードが特徴だ。
 こうしたシステムのため専門的な技術は必要なく、アルバイト、パートでも店舗運営は可能で、また原材料費も本部の大量一括仕入れで抑えられるため、結果的に各商品の売値は通常の半額レベルにまで抑えられるという。
 開店に当たっての店舗条件は、ビル1階で10~15坪の広さ。開業資金は加盟金100万円をふくみ、店舗、什器、初期仕入れ、電話、FAX等、端末機リース、宣伝広告費合わせて400~500万円が目安。「当初の損益予測では売上150万円で営業利益51万円、売上300万円で、同じく103万円と弾いており、ローリスト、ハイリターンです」(伊藤社長)。




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