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5年の歳月と、総事業費200億円を計上 三井不動産 新宿ビルを改修 競争力強化の為、インテリジェント機能も向上
1996.04.01 12:14
三井不動産(東京都中央区・田中順一郎社長)では、新宿三井ビル(東京・新宿区)の全面改修に着手することになった。新宿三井ビルは、三井不動産所有ビルの中でも、霞ヶ関ビルディングと並び、同社の代表的な超高層ビルの一つ。今回三井不動産が大規模なリニューアルに踏み切る背景には、新宿エリアのテナント誘致が激化している為。新宿地区は、現在三井ビルを始め、十数棟のインテリジェントビルが建ち並ぶ激戦地帯で昭和49年竣工と、建設から20年以上経過している三井ビルの場合、他の新築ビルに対抗する為には、大幅な機能向上が必要と判断した。工事は、この4月から開始、5年後の平成13年8月に終了する。総事業費は、現状で約200億円を見込んでおり、新たな設備には、OAフロア18センチの敷設、エレベーター群管理システムの導入などを図る。