週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
高架水槽につなぐだけで赤水を防止 磁気処理により配管全体を浄化
1995.03.15 11:11
アメリカンボーイ(東京都新宿区)の磁気処理による配管スケール防止、赤水防止、高架水槽浄化システムが好評だ。
「飲み水が赤い」、「水が臭う」、「水の出が悪い」といったビルにおける水の汚染が指摘されて久しいが、これらはパイプや水槽の中に発生するサビや汚れによるもの。同社のシステム「アメリカンボーイ」は、ボックス型の装置をビルの高架水槽の隣に設置することで、その中に内蔵された磁気水処理装置「ハイドロ・ユニット」を通して、ビル全体の水をきれいにするというもの。ハイドロユニットは米国のハイドロダイナミックス社の製品で、強力な磁気により水を分解させ健康な良い水を作る。高架水槽(ポンプによる下から組み上げ式のビルでは受水槽)にこの装置を連結することで、全館のパイプに「良い水」を巡らせ、全体をきれいにする訳だ。
具体的には、パイプにこびりついている水アカやサビこぶなどを分解して落としていくことで、赤水が止まり、水の臭いも消え、味も良くなる。また、配水管内の赤サビを除去した後に黒サビを作り、これがその後のスケール(水あか)の付着を防ぐため、配管や機器の寿命が延び、10~15年後の配管の取替が要らなくなる。
取り付けに際しても2~3時間以内で官僚と簡単で、磁気についても半永久的に効果が持続するという。
すでに、共同住宅の他、三井生命吉城寺ビルのや興武茅場町ビルなど、オフィスビルへの設置も多い。
販売価格は工事費込みで、250~300万円。リース利用で舎「配管取り替えなら2500万円、パイプライニングで1200万円、薬剤注入でも400万円と、いずれを比較してもアメリカンボーイのコスト面でのアドバンテージは大きい」(上村武男専務)としている。