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シーアールイー 「ロジスクエアふじみ野A」で内覧会

2025.11.24 14:57

 シーアールイー(東京都港区、CRE)は13~14日の2日間、物流施設「ロジスクエアふじみ野A」の内覧会を開催した。
 内覧会は各日3回の入れ替え制で、同施設への入居を検討する物流関連企業などが参加した。今回は電子機器や産業機器などの総合商社・カナデン(東京都中央区)との共同開催とし、同社が販売するアシストスーツなども展示。荷物を持ち運ぶ際などに身体の負担を軽くするためのもので、装着体験も行われた。また、レンタル事業やリユース販売事業を展開するコーユーレンティア(東京都港区)も協力。物件の説明が行われたオフィススペースに中古オフィス家具を展示し、執務環境がイメージできる空間を構築するなど工夫をこらした内容となった。
 「ロジスクエアふじみ野A」は埼玉県ふじみ野市福岡新田に立地。敷地面積10万1128・48㎡、延床面積11万2340・31㎡、鉄骨造、地上4階建て、最大10区画に分割可能なダブルランプウェイ式のマルチテナント型物流施設だ。関越道「三芳」スマートICから約6kmの国道254号バイパス沿いにあり交通利便性も高く、最寄りの東武「ふじみ野」駅まで専用バスを運行し従業員の通勤にも配慮している。2024年1月に竣工し、今回内覧会を行った4階J区画(約2079坪)以外の貸床はすでに埋まっている。敷地内には同等規模の「ロジスクエアふじみ野B」が建ち、こちらはすでに満床。国道254号バイパス向かい側の敷地には「ロジスクエアふじみ野C」があり、BTS用地にて募集している。
 倉庫部分は梁下高5・5m、床荷重は1・5t/㎡を確保し、全ての区画にトラックバースを設置した。エントランスは建物の端部に2カ所設けて人の動線と車両の動線を分離したほか、庫内従業員の移動効率にも配慮して中央部分にもエレベーターやトイレを配置している。また、4階には無人売店を併設した従業員用カフェテリアを2カ所、1階にはトラックドライバー用の休憩室も用意。喫煙室も複数設置するなどアメニティも充実させたほか、各階にはオフィススペースも用意。オフィススペースのない区画にもオフィスを造作できる設計とした。
 国道254号バイパス沿いは、都心とのアクセス性に優れながら物流施設がまだ少ない。CREは、アメニティの充実した大型マルチテナント型という強みを生かし、早期のテナント決定に意欲を見せている。




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