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長野で計画中の木造オフィスビル 国交省の推進事業に採択

2025.11.10 11:31
AQ Group(さいたま市西区)は、同社が主導する「中大規模木造建築 共創〈ともつく〉ネットワーク(ともつくネット)」第1号加盟企業の池田建設(長野県長野市)が計画する「純木造5階建て複合ビル」が、国土交通省による「令和7年度優良木造建築物等整備推進事業」に採択されたと発表した。
計画されている建物は敷地面積484・97㎡、延床面積1073・15㎡、純木造、地上5階のオフィスビルで、建設地は長野県長野市広田の国道18号バイパスに面している。
建設にあたっては、純木造で大空間オフィスの実現を目指す。長野県産木材を積極的に採用し、地域林業の振興と炭素貯蔵への効果も期待する。外装には組子格子を千鳥状に配置し、視認性を向上させつつ木の温かみが感じられるデザインとする計画。着工は2026年秋、竣工は2027年秋を予定している。
AQ Groupは9月、木造のオフィスビルやマンション、大型倉庫などの建築を手掛ける組織として「ともつくネット」を設立。加盟企業に独自の木造技術「AQ木のみ構法」を提供し、木造建築普及プロジェクトを進行している。同社では、今回の案件が国からも後押しされたことで、中大規模木造建築の全国的な普及へ大きな一歩を踏み出したとしている。



