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京王電鉄 オフィスビル主体の私募ファンドを組成

2025.11.10 11:28

 京王電鉄(東京都多摩市)は10月31日、京王不動産(東京都渋谷区)が単独でアセットマネージャーを務めるオフィスビルを主体とした不動産私募ファンドを組成し、運用を開始したと発表した。
 両社は2024年6月に第1号ファンドを組成。現在では複数の不動産私募ファンドを運用している。今回組成したファンドには、ファンドが不動産を取得する前にスポンサー会社等が収益安定化や取得時期の調整を目的に物件を取得するウェアハウジング機能を組み入れるなど、資産規模の拡大を図った。
 今回の資産規模は約210億円で、対象資産は東京都心部のオフィスビル5棟と首都圏所在の商業底地1件。貸付人は三菱UFJ銀行をアレンジャーとするシンジゲート団で、出資者はリース会社や国内事業法人等。これにより、京王不動産の運用資産残高は約400億円となった。
 京王電鉄では今後も不動産私募ファンドを組成し、中期経営計画に掲げる運用資産1500億円を目指す。 




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