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解体予定の建物で消防訓練 新宿区内の2棟で消防が扉の破壊など実施

2025.11.10 11:00

 コスモスイニシア(東京都港区)が事業主となった解体予定建物で、先月21、23日に消防訓練が行われた。
 訓練が行われたのは、東京都新宿区東榎町に立地する隣り合った2棟。
 近隣の消防署の消防隊と地域の消防団が班ごとに建物を訪れ、訓練を行った。訓練内容は主に破壊訓練。玄関ドアの切断や窓の破壊、コンクリートの破壊など。
 23日の訓練では、早稲田出張所所属の消防隊員が扉を切断する訓練を実施。鍵のかかった扉に、専用のカッターで火花を散らしながら三角形の形に切込みを入れ穴を開けて開錠。消防隊員がカッターの入れ方のコツや、適切な切込みの大きさなどの指導を行った。
 消防団の訓練では、扉や壁の破壊訓練などを行った。手動式の破壊器具を使用。実際に床や壁などの破壊や、扉のドアガードの切断などを行った。
 壁を破壊した際には細かな破片が散乱。ハンマーで壁を砕いた消防団員は「床が滑りやすくなるため注意が必要だ」など、実際の訓練で得た実感を語った。
 コスモスイニシアが消防訓練に協力するのは今回が初となる。今後も建替え予定の建物が出た場合、消防訓練に協力していく方針だという。




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