不動産トピックス

【第27回不動産ソリューションフェア&シンポジウムみどころ】セミナー「子世代へつなぐ、ハイブリッドな事業承継ー不動産会社の事例を踏まえてー」

2025.10.08 09:53

 吉祥寺で不動産事業を営むユニバーサル・リアルティ(東京都武蔵野市)は、E会場の15時40分~16時05分、「子世代へつなぐ、ハイブリッドな事業承継-不動産会社の事例を交えて-」と題したセミナーを行う。
 昨今、不動産業界において人手不足や後継者不足が嘆かれている。特にこれまで先祖代々の家業で成り立っていたビルオーナーを含む個人経営の事業者は、継承者がいないこと、継承のタイミングや進め方について悩む人が多いのではないだろうか。
 登壇する玉岡氏は、吉祥寺の老舗の飲み屋街・ハーモニカ横丁で飲み屋を営む親の元に育った異色の経歴を持つ。同氏は三井不動産リアルティで営業リーダーに従事したのち、2020年にユニバ―サル・リアルティを開業。不動産仲介業と並行して地元の成蹊大学法学部のゼミと連携した起業体験プログラム、SNSを通じた吉祥寺ランニングクラブの発足など、地域貢献につながる活動にも意欲的に取り組んできた。地域に根差した老舗不動産屋の事業継承もこうした地域貢献の一環だ。
 玉岡氏が相談役として参画している「有限会社先見」は、武蔵野市内で創業60年以上の老舗の不動産屋。父の焼鳥屋の常連だったという現・代表から会社を継承するため、現在は物件情報を引き継ぎ中。ゆくゆくは「先見」の屋号を残したまま、実態としてユニバーサル・リアルティが取り扱い物件の仲介事業を行う計画だ。
 玉岡氏は「現在、全国で宅地建物取引業者として登録している会社の90%以上が従業員10名未満の小規模事業者であると言われています。小規模事業者はリスクがとても大きく、コロナなどの未曽有の危機や災害が起こると廃業することも多い。こうした小規模企業を複数再生させることで、経営者の悩みに寄り添っていきたいと考えています」と話す。
 吉祥寺で数多くの個人オーナーと接してきた玉岡氏が自身の今取り組んでいる事業承継について話しつつ、ビルオーナーが応用できる事業承継への考え方、そのために今から必要な準備などについて解説する。事業承継を考えているオーナー、事業者必聴のセミナーだ。

<週刊不動産経営10/6号掲載>




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