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シロアリ予防で35年保証を実現 自然由来・ホウ酸活用の独自技術で5万棟以上に施工

2025.10.06 12:13

 日本ボレイト(東京都千代田区)では、ホウ酸処理によるシロアリ予防で木造建築の長寿命化を提案。特に新築物件での日本初となる35年保証(同社調べ)を実現している。
 住宅などの木造建築ではシロアリの食害や腐朽で木材が劣化し、建物全体の安全性や耐久性を著しく損ねる要因となる恐れがある。地震などの自然災害が多く発生するわが国では、住まいの安全を確保する上でもシロアリ対策が非常に重要であるといえる。日本ボレイトの代表取締役社長を務める浅葉健介氏は次のように述べる。
 「住まいには、耐震性・耐久性・省エネ性の3つの基本性能があり、今年4月の法改正により耐震性および省エネ性のより一層の厳格化が図られています。一方で耐久性に関する法整備はまだ不十分であるのが現状で、木造の住宅で耐久性を脅かす主な要因となるのはシロアリと腐朽です。長持ちする住まいの環境づくりは、長期の視点でみればコストメリットが大きく、その点でもシロアリ対策は入念に実施することをおすすめします」
 防蟻対策で従来一般的に使用されてきたのが、有効成分に農薬登録された成分を使用した液剤の散布である。だが従来工法は健康被害のリスクが懸念されるだけでなく、効果が長続きせず定期的な再施工が必要でコスト負担の増大を招いていた。日本ボレイトの防腐防蟻処理工法「ボロンdeガード工法」は、自然由来のホウ酸を有効成分として使用。ホウ酸などの無機ミネラル系は揮発せず、分解されないため、効果が長期間持続する。同社では2011年のサービス開始以来、累計5万棟以上の建築物で採用されてきた実績を持つ。浅葉氏は「ホウ酸は水溶性という特性を持ち、雨に弱いことが唯一の弱点といえます。そのため当社では徹底した雨対策を組み合わせた防腐防蟻対策の責任施工で『新築35年保証』を実現しました」と述べる。
 これまでシロアリ被害は西日本を中心に報告されてきたが、平均気温の上昇とともに被害の発生エリアが年々拡大している。また被害の深刻度や件数も増加傾向にあることから、安全安心な住まい環境の構築に同社の「ボロンdeガード工法」を検討したいところだ。




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