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ダイビル/センターポイント・ディベロップメント 「CPD西宮北EAST」竣工 延床約24万㎡が満床でスタート

2025.08.25 11:49

 ダイビル(大阪市北区)は18日、兵庫県神戸市北区で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「CPD西宮北EAST」が竣工したと発表した。センターポイント・ディベロップメント(東京都千代田区)が組成する特定目的会社を通じて開発したもので、満床でスタートした。
 立地は中国自動車道「西宮北」ICから約2km。また神戸電鉄「岡場」駅から徒歩約5分の場所。建物は敷地面積9万9916㎡、延床面積23万9795㎡、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造免震構造地上6階。ダブルランプウェイで各階接車が可能なマルチテナント型物流施設。
 倉庫部分は床荷重1・5t/㎡、柱スパン11・6×10・0m、梁下天井有効高5・5m。各階は最大5分割が可能で、1階には52台が接車可能な低床トラックバースを設ける。
 また施設内には共用の休憩室、ドライバー用トイレ、喫煙スペース、屋外テラス、売店などのアメニティ、庫内に大型シーリングファンを設けている。
 防災対策としては非常用発電機設備を採用。環境対策としては外壁に高断熱のサンドイッチパネルを採用、高効率空調設備や全館省電力型LED照明の導入などの省エネ対策を施すことで、「CASBEE」Aランク、「BELS」5つ星と「ZEB Ready」を取得している。
 今回の開発は、ダイビルグループが2035年度までの中長期経営計画の重点戦略「国内事業戦略~アセットタイプ拡充~」のひとつに位置付けられている。物流不動産への投資は海運を中心に物流を担う商船三井とのシナジー創出を図るものでもあり、グループでは今後も優良物件の取得に積極的に取り組み、「BUILD NEXT.」の推進に努めていくとしている。




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