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住友林業 インドネシアで複合開発に着手 住宅・店舗など計約4100戸を整備へ

2025.08.18 12:34
住友林業(東京都千代田区)は、シンガポールの不動産デベロッパーであるシナルマス・ランドと共同で住宅や商業施設等を一体的に開発する「タウンシップ(複合都市開発)事業」に着手すると発表した。
計画地はインドネシアの首都・ジャカルタの中心部から南東25kmのボゴール県北部に位置。シナルマス・ランドが推進してきた大規模都市開発プロジェクト「コタ・ウィサタ」に隣接する約156・5haの敷地で、戸建分譲住宅約3800戸と店舗併用住宅約300戸、計約4100戸を建築し販売する計画。約110区画の商業用地も整備し、商業施設やスポーツクラブ、学校などを誘致する。また8月末にはエリア初のホテルがオープン予定。住友林業がインドネシアで手掛けてきた不動産開発の中で最大規模となる。
開発は、住友林業の現地子会社とシナルマス・ランドのグループ会社が合弁で設立した会社が主体となって行う。総事業費は約1370億円で、年内に販売を始め2041年までの引渡完了を目指す。
住友林業は、2024年3月からベトナム・ホーチミン市の約41haの敷地に総戸数約6700戸の大規模タウンシップ開発事業を展開している。インドネシアでもタウンシップ開発の知見を蓄積し、今後はアジア地域全体で都市機能を包括して開発する大規模なタウンシップ開発事業を拡大していく方針を示している。