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「武蔵小金井」駅前の再開発がスタート 再開発組合設立認可 駅前に地上35階の住宅など建設へ

2025.07.28 13:37
武蔵小金井駅北口駅前東地区市街地再開発組合は18日、東京都小金井市本町で進める「武蔵小金井駅北口駅前東地区第一種市街地再開発事業」について、6月20日付で東京都知事より市街地再開発組合の設立認可を受けたと発表した。地権者および参加組合員として住友不動産(東京都新宿区)が参画している。
開発地はJR「武蔵小金井」駅北口駅前の約0・6haの街区。今回の再開発事業では駅前広場に面する立地条件を生かし、楽しく歩ける街、にぎわいある魅力的な商店街に再生し、まちの価値を高める。低未利用地や細街路の解消、老朽化した建築物の再整備、歩行者ネットワークやオープンスペースの整備などにより都市機能を向上させるなど、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとしている。
開発用地は南北の街区に分けられ、北街区には延床面積約3400㎡、地上4階のビルを建設。店舗や駐輪場、駐車場などとして利用し、屋上には広場も設ける。メインとなるのは駅前広場に面した南街区で、こちらは延床面積約4万8200㎡、地上35階地下1階のビルを建設し、住宅のほか低層部を店舗などとする。両街区はデッキで接続する。
再開発にあたっては歩道と歩道状空地も整備し、駅前から商店街へ誘導する歩行者ネットワークを形成。また、駅前広場側からムサコ通りへ人々を誘導するとともに、交流や待ち合わせもできる広場なども整備する。
総事業費は約414億円で、今後は2026年度の権利変換計画認可、本体工事着工を経て、2029年度に竣工する予定。