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第一生命と丸紅が不動産事業を統合 新会社・第一ライフ丸紅リアルエステート設立

2025.07.07 10:59
第一生命ホールディングス(東京都千代田区)と丸紅(東京都千代田区)は1日、同日付けで国内不動産事業の統合が完了したと発表した。
両社は出資比率50%で持株会社・第一ライフ丸紅リアルエステート(東京都千代田区、DMRE)を設立。第一生命リアルティアセットマネジメント(東京都千代田区)、丸紅リートアドバイザーズ(東京都港区)などの不動産関連子会社を傘下に収めたグループの司令塔として、事業育成・管理などを行う。
統合後の事業の主柱は、不動産アセットマネジメント、不動産開発・所有賃貸、プロパティマネジメントの三本。DMREはアセットマネジメントを主導し、子会社とともに不動産の開発・所有賃貸、プロパティマネジメントなどの不動産バリューチェーンを構築する。なお傘下の資産運用会社3社の運用資産規模は2025年3月末時点で合計1兆7847億円。2025年度末には2兆円規模となる見通しで、今後は4千億円規模の私募ファンドの新設などにより、2030年度に3兆円の運用資産規模を目指すとしている。
不動産開発・所有賃貸領域では、事業統合を通じて住宅開発を強化するとともに、ホテル、物流施設などの不動産開発を推進し、社会価値提供を目指す。開発した不動産は、各リート、私募ファンド、相互住宅に供給することで、不動産アセットマネジメント事業の成長、所有賃貸による安定利益基盤の強化を目指す。
プロパティマネジメント領域では、グループ内のプロパティマネジメント会社2社の連携強化、相互での機能補完・総合的な機能発揮等で、幅広い種類の不動産管理ニーズに対応可能な体制を構築する。2社の管理受託面積は約630万㎡、物件数は約600物件にのぼっており、不動産アセットマネジメント領域との連携強化・事業成長の取り組みで、業界トップ水準の管理規模を目指すという。