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三井不動産 駅直結のライフスタイル型商業施設「ららテラス北綾瀬」開業
2025.07.07 10:35
三井不動産(東京都中央区)は6月24日、「三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」を開業した。
同施設は東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅直結のライフスタイル型商業施設で、運営・管理は三井不動産商業マネジメント(東京都中央区)が担う。延床面積3万1800㎡、店舗面積1万6300㎡、地上4階地下1階建て、店舗数51。「ららテラス」としては5月31日に開業した「ららテラス川口」に次ぐ6拠点目となる。
施設のコンセプトは「暮らし 綾なす」。人・モノ・時間などいくつもの流れが交差・交流・共有できる場を作りたいという思いを込めた。外観には綾織模様のデザインを施すなど、地域の人々が愛着を持てる施設づくりを目指している。
2階には全500席を超える綾瀬エリア初の大型フードコートを整備。ミシュランガイドビブグルマンを受賞した「札幌味噌Fuji屋」をはじめ東京初出店が3店舗、中華蕎麦とみ田が直営する「松戸富田製麺」など足立区初出店3店舗を含む10店舗が並ぶ。コンセント付きの席やカウンター席を設えてワーカー・学生の自習ニーズにこたえるほか、ファミリースペースやソファー席も完備し、老若男女が快適に利用できる空間を整えた。売り場面積2100㎡のスーパーマーケット「サミットストア」のほか、綾瀬エリアの住民が便利に暮らすための各種食物販店舗もそろう。
同施設では「ZEB Oriented(物販等)」認証ならびに「DBJ Green Building」認証を取得。屋上には太陽光パネルを設置し、年間約8万kWhの電力を賄える想定としている。そのほか960㎡におよぶ屋上緑化、地下駐車場へのEV充電器導入など、環境負荷低減への取組みにも力を入れる。
6月23日には事業説明会および内覧会を開催。事業説明のなかで、商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部副本部長兼リージョナル事業部長の肥田雅和氏は「北綾瀬には約1万4000世帯が居住しており、2013年以降人口増加が続いている。当施設を中心とした1km圏内のマンション住宅等の開発も盛んで、2022年以降、新しく10棟全599戸のマンションが開発されました。今後もさらなる人口増加が見込まれる高いポテンシャルを持ったエリアです」と期待を膨らませる。
「ららテラス北綾瀬」では定例目標として年間売上約120億円、年間来場者数約350万人を目指していく構えだ。