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千代田スバック 床耐荷重3トンや5メートルの天井高PR 倉庫をビルに変えて高稼働率
1996.04.15 11:50
東京・芝浦を中心に、35棟のビル管理をしている千代田スバック(東京都港区)では、芝浦にある同社所有賃貸ビル2棟の稼働率が95%と高い水準を維持している。
9階建てのビル(約6800坪)の4フロアには同社が入り、他のフロアにテナントが入っている。隣接する5階建てのビル(約5000坪)は、全てテナント貸ししている。
注目される点は、5階建てビルの方は元々倉庫だった建物をオフィス仕様にリニューアルしたというユニークなところ。このビルはリニューアルする前にテナントを募集し、入居するテナント毎に仕様を決め、今年1月にオープンしたというもの。
「元が倉庫使用の為、床の耐重量が坪当たり3トンである事や、天井高が5mもある事をテナント募集時に強くPR」しましたと同社・岩城取締役ファシリティ事業本部長は語る。
同社は本業の倉庫に加え、別事業としてビル管理業を10年前から始め、清掃業務を内製化したいとして、関連会社である千代田クリーニングメンテを設立し、昨年は東芝の空調設備の代理店にもなった。
今後同社は、芝浦から品川にかけて管理ビル数を増やしつつ、管理と共にメンテナンスも含めた総合ビルメン事業を目指し、事業の拡大を図るとしている。