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TOTO オフィストイレに関する調査発表 温水洗浄便座設置が27.5%に及ぶ
1996.07.01 15:11
TOTO(江副茂社長)では、オフィストイレの現状についてのアンケート調査を行った。
東京・新宿と大手町の2地点のビルに勤務するビジネスマンとOL250名が対象。形態は、自社ビルが34.0%、賃貸ビルが66.0%。ビル築年数は5年以内が20.4%、6年から20年が60.4%、21年以上が19.6%となっている。
オフィストイレの利用時間帯は、昼食後が33.2%で最も多い。特に女性は5割の利用率となっている。
トイレに対する不満点としては、以下のような結果が出た。
小便器回りの不満点としては、「荷物が置けない」が34.7%と最多。大便器回りに関する不満点は、「便座が冷たい」が38.8%。次いで、「温水洗浄便座がない」が31.2%となっている。手洗い・洗面周りの不満では、「洗面ボールやカウンターが汚れている」が34.0%と最も多く、次いで「温水が出ない」が29.6%となっている。
男女別では、総じて女性の不満点が高いのが特徴と言える。
暖房便座や温水洗浄便座の設置などの附帯機能の充実では、やはり築年数の新しいビルの検討が目につく。
築5年以内のビルでは、洗面台の自動推薦が43.1%、小便器洗浄システムが45.1%の設置率となっている。暖房便座も37.5%、温水洗浄便座は27.5%のビルが取り付けている。
自社ビルと賃貸ビルとの比較では、賃貸ビルの方が設備が充実しているという結果が出た。例えば、洗面台の自動水栓では、自社ビル12.9%に対して、賃貸ビル32.7%と、20ポイント近い開きが出ている。競合が激しい賃貸オフィス市場では、トイレの快適性もチェックポイントとなるようだ。