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豊田産業 大型廃棄物中間処理場建設 廃熱利用した売電も行う
1996.07.01 15:10
オフィスビルからゴミなど廃棄物収集運搬とリサイクル大手の豊田産業(本社・埼玉県川口市、川西清二社長)では、関連会社の鹿沼環境美化センター(栃木県鹿沼市)に大型の廃棄物中間処理施設を建設する。
この施設は産業廃棄物用焼却炉と一般廃棄物焼却炉の2系列の処理設備を持ち、24時間操業の処理設備を持ち、24時間操業で両系列合わせて230t/日の中間処理を行うとともに、廃熱を利用して発電も行い、自家消費電力を賄うと同時に売電も行う。焼却設備の投資額は約50億円で、営業運転は平成9年10月からの予定。
豊田産業はこれまでにも群馬県に焼却設備を持っていたが、同施設が完成すれば収集運搬から中間処理に至る自社一貫処理能力が高まることになる。特に事業系一廃を中心とした一般廃棄物処理が可能になったことで、事業範囲は自治体からの受託処理まで含まれることになる。
同社では合わせて収集廃棄物の積替保管基地も建設中で、事業の広域化に対応した効率的な輸送システムを構築していく考えだ。
昨年末には独自のリサイクルシステム「ECO-NET」も開発している。