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中野坂上サンブライトツイン 大口テナントがほぼ固まる 国際自動車分は富士ゼロックスで全決
1996.08.01 11:53
東京、中野坂上に今年9月開業する大規模オフィスビル、中野坂上サンブライトツインの集客状況がこのほど明らかになった。
同ビルは国際自動車(本社・東京都港区)、住宅都市整備公団が扱う、そして地元地権者の権利床と、募集窓口が3者に分かれているが、最も成約が好調なのは国際自動車のフロア。
富士ゼロックスが西葛西や新宿等、都内の数ヶ所に分散している部署を統合して、約3000坪を借りて入居する。富士ゼロックス1社で国際自動車分のフロアはすべて埋まり、入りきれずに住都公団分まで一部入居するほどだ。
国際自動車と富士ゼロックスといえば、つい先頃、富士ゼロックス本社が国際山王ビルから退居し赤坂ツインタワーへ移転を行ったばかりだが、形の上ではこの「借り」を返した形だ。
住都公団のフロアにはこの他、住専処理に伴って発足する住宅金融債権管理機構も入居、2000坪を使うことが固まっている。
国と公団という絡みもあったろうが、共益費込み2万円と見られる賃料の値頃感も決め手になった模様。これで住都公団分は2フロア(約340坪)を残すのみ。
一方、高値の賃料設定にこだわっているとされる地元地権者の分は7フロアが空いたままと苦戦している。