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噂のスクランブル 高額成約相次ぐ!花の銀座に明るさ戻る 指値やバラ売りは拒否 オーナー強気に転じる

1996.08.01 11:41

 花の銀座に久しぶりに賑わいが戻ってきたとの声が聞かれる。
 つい先頃も5丁目のとあるビルの1,2階合わせて130坪という物件で、坪賃料4万7000円、保証金総額5億円という成約があった。1階が含まれてるとは言え、その面積は35坪と小さく、2階がメインだけに、かなりの高額契約だろう。
 百貨店マツヤの裏手にある1,2階合わせて50坪の物件には38社もの申込が殺到した。結局ある外資系企業が坪賃料8万円、保証金1億5000万円という破格の条件で契約した。
 来年始めに大手の金融機関の撤退が決まっている中央通り沿いのあるビルでは、空くことになる地下一階から2階までの3フロア合計300坪をある外資系企業が借りることになったが、ここも坪7万円以上だ。
 かつてこうした複数フロアにまたがるケースは一階だけといったフロアのバラ売りにも応じたものだが、今回のケースではオーナーは全て断っている。
 また3丁目のあるビルでは今春の時点で空いていた2フロア―がこの5,6月で相次いで埋まったが、5月と6月の成約賃料を比べると3割もアップしているという。
 銀座のビルの総延床面積は30万坪とのデータがある。仮に平均坪賃料が1万円上がれば全体のアップ分は30億円。その経済効果は大きい。




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