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オーナーのサブビジネス オカセイ 「ななクラブ」 1日4件で利益出る名刺自販機 リース料など経費はわずか月8万円
1996.08.01 11:37
小さな空きスペースが活用できるビルオーナー向けの手軽なサブビジネスとしてオカセイ(東京都台東区)が展開するフルカラー名刺自動販売機「ななクラブ」が人気だ。
カラーイラスト入りの名刺が簡単な操作で素早く発行できるというもので、利用者が名前等を入力し、デザイン、イラストを選択すると、約5分で名刺が出来上がる。発行単位は1000円で20枚。
34種類もの名刺パターンや全国版住所辞書登載、リピーター向け対応として発行時間が約2分短縮出来る登録機能などを備えている。
「中でも画質や品質には特に自信を持っています。街中のスピード名刺と比べても圧倒的に速いため、ビジネスニーズも非常に強い」(岡田社長)
販売機本体の大きさは約56×61×80cmとコンパクトなので共用ロビーの隅などにも場所を取らずに設置できる。
これをビルオーナーなどが導入する場合、本体価格は380万円。5年リースを組む場合は、利率2%で計算してい1月7万6000円が目安。これに月々の電気代が3000円で、合わせて7万9000円。
一方、一件の売り上げ1000円に対し、用紙代・インク代を合わせたランニングコストはわずか200円なので、1件当たり利益は実に800円。
単純計算すれば7万9000÷800=99件で、つまり1日に4件の利用者があれば採算ラインを超え、きわめてローリストといえよう。