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アセットパートナーズ ビル再生コンサル業開始 集客、建物維持、資金計画をサポート
1996.08.01 11:37
アセットパートナーズ(東京都千代田区、真部敏巳社長)では、ビルや賃貸住宅のオーナーを対象とした「ビル・マンション経営総合マネジメントシステム」を開始する。
市況の激変で経営のかじ取りが難しくなっている中、集客、リニューアル企画、運営管理などハード、ソフトの両面から特に苦境におちいっているオーナーに、再生策をコンサルする。
ソフト分野の事業マネジメントシステムでは、「マーケティング」「事業化企画」「リニューアル企画」「テナント斡旋」「運営管理」などを手掛ける。例えばマーケティングでは、周辺物件の入居状況や賃貸条件、交通機関、金融機関、用途・業種・規模別の設備分布を調べ上げる他、業者に対するヒアリングも行う。事業化・リニューアル企画では各設備のリニューアル計画や二次利用・他業種への用途転換計画を立案する。
「従来こうした業務はオーナーが直接、あるいは建設業者などを通じて依頼していたが、いわば右も左もわからないオーナーが業者の言いなりになっていた面も否定できません。そこでマネジメントの専門業である当社が、いわばオーナーの代理人として業者選定や質、価格のチェックを行なおうというもの」(真部社長)。
金融機関向けの事業計画書作りやマーケティング資料作りなど、各業務ごとの「バラ売り」にも対応する。
一方、ハード面については一級建築士事務所であるユニ総合計画(東京都中央区、秋山英樹社長)と提携し、同社が建物診断を中心に行う。診断は建物の状況に合わせて耐震、劣化、機能診断を行い、報告書をまとめる。
当面は都内の千代田、中央、港の3区を対象エリアとして活動する。
「インターネットなど様々なネットワークの広がりでこれからは物件を探すよりも、いかに各方面を交渉できるかがポイントになる時代。そのためにも専門家が必要」(真部社長)
同社は真部社長自身もメンバーであるサテライト・コンサルティング・パートナーズの提携会社。