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インターネットで米国より直輸入 従来の4割安にて洗剤が入手可能 流通ルートを一真 会員制で今月開始

1996.09.15 10:18

 今回、アコスでは米国最大のビルメン会社のナショナルサニダリィー社と販売契約を結び、共同購入による洗剤・清掃用具の販売をスタートさせた。流通革命とも言えるこのシステムの概要をレポートする。
 アコス(東京都千代田区 山田長司社長)では、会員制による清掃用具・洗剤共同購入を新しくスタートさせる。
 今回のシステムは、インターネットをフルに活用し、ビルメンテナンスの先進国であるアメリカの最大手ナショナルサニダリィー社から安く仕入れを行う。
 「同レベルの洗剤がアメリカでは6分の1で販売されている。船便代と4%の関税を支払っても、30%から40%安いコストで済む」(山田社長)
 今回のシステムに先立ち、アコスはナショナルサニダリィー社と独占販売契約を締結した。会員は再販ではなく、同社で消費することを前提に、代行手数料10%を支払うシステム。
 「将来的には問屋不要論の考えから、中小企業100社の組織化を進めていきたい方針です」(山田社長)。
 現在、清掃業者は、厳しい価格競争の波にさらされており、相見積もりなどにより利益率が減少している傾向にある。
 このシステムを活用することで、30%から40%の材料費を削減することができる。その分、利益を減らすことなく安価でサービス提供ができるというわけだ。今後の動向に注目したい。




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