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不動産投資を入口から出口までサポート 「Propally for Owners」を展開

2021.10.11 11:28

 不動産投資家自身が「こういうサービスが欲しい」と想い、できあがった投資家向けサービス。不動産投資の活況が続く中で、サービスは投資家の間にじわりと広がる。

自身も不動産オーナー 投資家目線で開発
 Propally(東京都港区)が展開する不動産投資プラットフォーム「Propally for Owners」。今年2月に事前登録を開始して、6月には保有物件の収支実績管理や将来収支・価格シミュレーションを提供する投資用不動産管理ツールとして公開。10月1日までに売買マッチングや複数の投資物件を比較検討できる機能を搭載した。
 同社は20年9月に創業。代表取締役CEOで米国公認会計士でもある島田省吾氏と、投資銀行やコンサルティングファーム出身の共同創業者が共同で立ち上げた。
 島田氏は投資用物件を保有している。新築マンションの区分だ。「Propally for Owners」もそういった経験から生まれている。
「損失が出ているわけではないですが、たとえば中古物件と収支を比べたりしたらどうだったか。また固定資産税など購入後の経費も含めると収支はどう変わったか。購入前にシミュレーションをしながら、物件を横断的に比較検討できるサービスがほしいな、と思ったのが始まりでした」
 島田氏はこのように振り返る。投資家として自身が持ったニーズを基にして、「Propally for Owners」は開発された。

購入・運用・売却まで税務申告や管理ツールも計画
 具体的な機能はどのようなものか。先ほどの収支管理や将来収支や価格のシミュレーション、またユーザーである投資家が求める物件情報を登録してそれに見合った物件が不動産会社から提案される。ユーザーは複数の不動産会社から受けた提案物件を比較検討することができる。売却も同様で複数の企業から価格査定や買い取り提案が届く。
 現在登録しているユーザーはサラリーマン投資家をはじめとして、企業経営者なども利用する。不動産会社の社数は絞っているが、順調に稼働していけば広く募っていく。ユーザーについても「投資用物件の提案や売却時の価格査定など、新しい機能が加わったことを周知して、拡大していきたい」(島田氏)とのこと。
 サービスの拡充にも努める。現在対象物件となるのは区分物件だが、早い段階で1棟物に広げる。不動産オーナー・税理士向けの確定申告支援ツールや、オーナー・管理会社向けの賃貸管理コミュニケーションツールなども計画している。
 島田氏は「現状では購入・運用・売却まで一貫して機能を提供するような競合となるサービスは見当たらない。しっかりと投資家・オーナーに訴求していきたい」と話す。投資家のニーズを肌身でわかっているからこそ、他の追随を許さなそうだ。

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