週刊ビル経営ビルモール

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☆不動産業界トピックス2018年4月9日
▼神奈川県大和市 テナントリーシングを積極的に活用
 神奈川県大和市は「中央林間東急スクエア」の3階に図書館と市役所分室、子育て支援施設をオーブンした。東京急行電鉄(東京都渋谷区)が運営する「東急中央林間ビル」は3月28日に「中央林間東急スクエア」としてリニューアル開業したばかり。4月に入り、テナントとして入った大和市の3つの公共施設が業務を開始した。
 「2015年に『中央林間地区街づくりビジョン』を策定している際に、『東急ストア』がリニューアルするという話を耳にしました。駅近の物件は我々にとっても非常に魅力的。3階フロアの一部をお借りすることにしました」と大和市街づくり総務課課長の財津保真氏は経緯を話す。リーシングを用い、現在の形にした。
 4月1日に中央林間図書館をオープン。約740uに1万7000冊の蔵書を用意した。また同フロアにある星乃珈琲店には、図書館の本が持ち込める。同市は1年半前オーブンした文化創造拠点『シリウス』にもスターバックスコーヒージャパンを組み入れ、本を持ち込める図書館をつくった実績がある。こうした工夫が奏功し、『シリウス』では年間300万人を超える利用者があり、記録的な成功を収めている。
 同日にはまた、大和市子育て支援施設もオープン。「託児室」は満1歳から未就学児までが対象とし、1時間500円で市外の乳幼児も利用できる。さらに2日は、市役所分室もスタートさせた。
 同市は縦長の地形。北部は「中央林間」駅を中部は「大和」駅、南部は「高座渋谷」駅を中心に整備を進めてきた。2010年に同市は高座渋谷駅前の複合ビルの中に『ikoza(イコーザ)』という学習センター及び多目的ホールをつくった。こちらは駅近の市の土地を民間に貸し、その民間が建てたビルを同市がテナントの一つとして借りている。
 「自治体がビルを所有してしまうと民間企業に貸すことはできません。しかもランニングコストもかかるため、建物は民間に建てていただき、れをお借りするほうが我々としても好都合なのです」(財津氏)
 自治体が民間のビルにテナントとして入る。こうした動きが、今後も増えていくといい。




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