◎改修ポイント
施設内にリサイクルした家具や什器を使用、自主企画のトークイベントや映画上映会を実施し、多様な人材の交流を促す

◎所在地
東京都中央区銀座8-9-13

◎建物規模
地上9階

◎延床面積
2983.88㎡

◎所有者
かんべ土地

◎備考
2階をシェアスペースへ

 平成27年10月に運営を開始した「銀座CHAIRS」は21世紀型ソーシャルビジネスを支援するシェアスペースだ。東京・銀座の中心街、中央通り沿いに位置するテナントビル「かんべ土地K-18ビル」2階に開設。「未来をよりよくする人やモノやサービスが生まれる場」をコンセプトに掲げ、社会問題の解決を志す多様な人材が運営に参画。アジア新興国の社会課題解決に取り組む実践型教育プログラムを提供しているNPO法人very50(東京都豊島区)らが施設運営に協力する。
 かんべ土地建物・総合企画室の神戸由紀子氏によると施設コンセプトを策定したきっかけは「東京・銀座という『国内屈指の消費の街』だからこそ『大量生産・大量消費』に象徴される20世紀ビジネスを改めて、社会課題を解決に導く『21世紀型ソーシャルビジネス』の発信拠点を目指そうと考えた」という。
 施設内はラウンジ、プレイグラウンド、セミナールームの3エリアに分けられ、ラウンジとプレイグラウンドの机や椅子、什器は廃棄予定だったものを活用している。同施設では開業時から廃棄物を再利用して生まれた家具等を実際に使用している。「ゴミを素材として産業のサイクルによみがえらせる廃棄物処理の世界は、いま既にあるものをどう生かしていくか、使い方次第で価値を高めていくこの場のコンセプトと響き合う」と神戸氏はその意図を語る。
 また、同施設のコンセプトに共感した産業廃棄物処理業者や引越業者などの協力を得て、「リサイクル素材をアーティストの作品づくりに提供する事業への取り組みや、クリエイターや建築家と提携して廃棄物を生かした作品・空間づくりの計画」を進めている。  施設開業から1年を経て、協力者の輪も大きく広がりつつある。それと共に施設内のレイアウトやリサイクル家具・什器は変化を遂げているが「21世紀ソーシャルビジネスの創出」という志は変わっていない。

(週刊ビル経営2016年9月5日号掲載)
かんべ土地建物 「かんべ土地K-18ビル」