◎改修ポイント
フロア全体をスケルトン状態にし、天井を高くするとともに見た目にインパクトを与えた

◎所在地
埼玉県さいたま市大宮区宮町1-5

◎建物規模
地上9階地下1階

◎延床面積
1,875㎡

◎所有者
銀座茶房

◎竣工
昭和49年

 昭和49年に竣工した「銀座ビル」は、埼玉県の「大宮」駅から徒歩3分の商店街内に立地している。駅から近くまた、商店街の通り沿いにあることから非常に利便性が高い。リニューアルを行ったのはビルの7階フロア。
 栗原氏は「『大宮』駅周辺エリアで20坪~40坪くらいの店舗ニーズが多い中、当社ビルではフロアの専有面積はおよそ70坪。入居しているテナントも店舗物件が多かったのですが、エリア内のニーズとマッチングしにくく、数年前はビルの半分ほどが空室になっていました。フロアを分割して貸し出すことも検討しました」と当時を振り返る。
 転機となったのは現在、同ビルでコワーキングスペースを運営しているコミュニティコム(さいたま市大宮区)代表取締役の星野邦敏氏との出会い。平成23年に起きた東日本大震災後、池袋や大宮、柏などでコワーキングスペース運営事業のできる場所を探していた星野氏はSNSがきっかけで栗原氏と出会い、わずか4カ月で開業までに至った。
 特徴的なのは梁などの躯体がむき出しのいわゆる「スケルトン」に近い形でフロアを活用している点にある。
 「『銀座ビル』の天井高は築年数が経っているということもあり全高がおよそ2400mmとあまり高くありませんでした。ですが、設計の際に階段を設置し、中二階のように少し高い場所を設けてみようと考えて、天井を高くするために試しにその部分だけスケルトン状態にしてみました。見た目としても非常に印象的なものになったのでフロア全部をスケルトン状態にしました」と栗原氏は話す。
 業態としても大宮周辺エリアではとても珍しく、またデザインも他にはないイメージとなった。日常にはないコワーキングスペースの設計はオーナー自身の「遊び心」からできあがったもので評判も上々だ。

(週刊ビル経営2016年7月11日号掲載)
銀座茶房 「銀座ビル」
▼スケルトンにすることで天井の高さを確保した





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